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ブンデスリーガ熱狂塾
第9回「レヴァークーゼンのファン」
 

2025年02月21日

ドイツ・ブンデスリーガ24/25

毎週日曜日よる7時より放送中の「サンデーサッカー ドイツ・ブンデスリーガ24/25」。一体どんなサッカーリーグなの?と、思っている方もいるのでは。そこで「ブンデスリーガ」がもっと “楽しく” もっと“おもしろく”なるコラムをお届け。

「ブンデスリーガ」は世界で最も熱狂的なリーグだと言われていることをご存知でしょうか。ドイツ在住歴もあるスポーツライター・コメンテーターとして活躍するミムラユウスケさんが、熱狂のポイントを語ります。今回は、勝負の世界では必ず生まれる勝者と敗者。試合結果と向き合うファンの対応について。ドイツのサッカーファンには素晴らしい文化がありました。

第9回「レヴァークーゼンのファン」

一度、考えてみてほしい。

もしも、自分の愛するチームが優勝する可能性が遠のく試合を、目の前で見たとしたら、あなたはどんなことを思うだろうか。ひょっとしたら、そういうときにサッカーファンはブーイングを浴びせるものだと考えている方もいるかもしれない。確かに、“普通の”ファンであれば、ブーイングをしても不思議ではないシチュエーションだ。

しかし、ドイツには、愛するチームが優勝を実質的に逃したタイミングで大きな拍手を送るファンがいた。それは、レヴァークーゼンのファンたちだ。昨シーズン、悲願の初優勝を飾ったのが、そんなレヴァークーゼンだった。

2月15日、彼らはホームに宿敵・バイエルンを迎えての天王山に臨んだ。この試合を前に首位バイエルンとレヴァークーゼンの勝ち点差は8点(勝つと3点もらえて、引き分けだと勝ち点1を分けあう)も開いていた。この試合を含めて、残り13試合。レヴァークーゼンが優勝の望みをつなぐには、負けはもちろん、引き分けでも苦しい。絶対に勝たないといけない試合だった。

ただ、結果は0-0の引き分けに終わった。

それなのに、試合後のレヴァークーゼンのファンは大きな拍手を送り、選手たちをたたえたのだ。

一見すると、理解するのが難しいとされる、この状況が生まれた理由は2つある。

1つ目が、ブンデスリーガで最強の名をほしいままにしてきたバイエルン相手に最高のサッカーをしたからだ。バイエルンは1963年のブンデスリーガ創設以来、32回も優勝している。もちろん、歴代最多だ。優勝回数で2位に並んでいるのは、ドルトムントとボルシアMGなのだが、いずれも優勝回数は5回しかない。この事実を知れば、ブンデスリーガの歴史はバイエルンの歴史といっても過言ではないことがわかるはずだ。

そんなチーム相手に、レヴァークーゼンは過去最高の試合をした。そして、今回の試合でバイエルンに以下のような不名誉な記録を作らせた。

・バイエルンが試合の前半にシュートを1本も打てない初めての試合になった

・バイエルンが1試合を通じて打ったシュートがわずか2本で、これは過去最少となった

バイエルンの攻撃を全くと言っていいほどに沈黙させたのは、レヴァークーゼンは歴代のブンデスリーガのチームとして最高レベルの守備を見せたからだ。もちろん、攻撃でも素晴らしいプレーを披露した。再三にわたって手にしたチャンスを作り、打ったシュートの合計はバイエルンの8倍にあたる16本だった。

しかし、バイエルンの守備陣の奮闘に阻まれたり、決定的なシュートの場面でレヴァークーゼンの選手たちがミスを犯してしまったり、最後までゴールは決まらず、0-0の引き分けで終わった。片方のチームが圧倒的に攻めていても、ゴールが決まらずに引き分けに終わるというのはサッカーの世界ではしばしばある。

ただ、試合の内容としては歴代最強のバイエルン相手に、ブンデスリーガの歴史上最高ともいえるようなものだった。結果を残すことも大事だが、それほどの戦いを見せた選手たちがいたことが、レヴァークーゼンのファンとして誇らしかった。だから、彼らは選手たちを称賛したのだった。

2つめの理由が、それがドイツのファンのカルチャーだからだ。

日本に限らず、多くの国で、試合に負けたり、内容が伴わなかったりしたら、ファンたちはブーイングを浴びせる。

ただ、ドイツは少し違う。国内でもっとも熱狂的と言われるドルトムントのファンが良い例なのだが、一流と呼ばれるファンは選手たちを常にサポートする。だから、試合に負けたときにも、悔しさをグッとこらえて、次の試合にむけて顔を上げ、気持ちを切り替えるように、声援を送ることが多い。ドイツでは、熱狂的なファンほど、ブーイングよりもサポートすることを大切にする。

優勝を逃せば、選手や監督だけではなく、ファンだって悔しい。しかし、そこでブーイングをするのではなく、声援を送ったレヴァークーゼンのファンは、いかにもドイツらしい集団だった。そして、それは昨シーズン初めて優勝したことで“一流”の仲間入りを果たした選手や監督についで、ファンもまたドイツで“一流”の仲間入りを果たしたといえるのかもしれない。

文=ミムラユウスケ

ミムラユウスケ/スポーツライター、コメンテーター。2006年7月に活動をはじめ、2009年1月にドイツへ渡る。ドルトムントやフランクフルトに住み、ドイツを中心にヨーロッパで取材をしてきた。Bリーグ開幕日の2016年9月22日より拠点を再び日本に移す。著書に「光と影」(武尊と共著)、「心が震えるか、否か」「千葉ジェッツふなばし熱い熱いDNA」(香川真司と共著)、横浜ビー・コルセアーズ「海賊をプロデュース」、「淡々黙々」(内田篤人と共著)。構成に「鈍足バンザイ!」(岡崎慎司)。

X(旧Twitter)@yusukeMimura

「サンデーサッカー ブンデスリーガ24/25 」放送情報

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