ブンデスリーガ熱狂塾
第5回「2024年 ブンデスリーガのトピックス」
2024年12月27日
ドイツ・ブンデスリーガ24/25
毎週日曜日よる7時より放送中の「サンデーサッカー ドイツ・ブンデスリーガ24/25」(※12月29日、1月5日は休止)。一体どんなサッカーリーグなの?と、思っている方もいるのでは。そこで「ブンデスリーガ」がもっと “楽しく” もっと“おもしろく”なるコラムをお届け。
「ブンデスリーガ」は世界で最も熱狂的なリーグだと言われていることをご存知でしょうか。ドイツ在住歴もあるスポーツライター・コメンテーターとして活躍するミムラユウスケさんが、熱狂のポイントを語ります。
シーズン途中だが、2024年のブンデスリーガを語るうえで欠かせない重要なテーマとは…?
第5回「2024年 ブンデスリーガのトピックス」
今年の最大のトピックは、一度は地に落ちたバイエルンの復権だろう。
「復権」という表現を用いたのには理由がある。
バイエルンはブンデスリーガで最多33回の優勝を誇る名門だからだ。ドイツでは彼らのことを「レコード・マイスター」と呼ぶ。これは直訳すると「記録の覇者」という意味で、彼らがもっとも多く優勝しているチームだということを意味している。実際、彼らは2012-13シーズンから前人未踏の11連覇を果たしていた。
だが、近年は彼らのチーム力にかげりが見えていた。
特に2022-23シーズンからはその傾向が顕著だった。このときはシーズン途中にトーマス・トゥヘル監督が就任したが、チームの状態は上向かず、シーズン最終戦を2位で迎えることになった。しかし、最終戦が始まる前まで首位に立っていたドルトムントがまさかの引き分けに終わり、土壇場で優勝をつかみとったのだった。ただ、そのような状態にあったチームは限界に来ていた。昨シーズンはレヴァークーゼンの独走を許し、12連覇の夢はあっけなく崩れ去った。
もっとも、その前のシーズンのやや“幸運”な形での優勝を見ていれば、いずれそうなるのはわかっていたはずだ。
バイエルンに欠けていたものとは…?そして2024年の姿は――
では、バイエルンに何が欠けていたのか。
一言で表わすならば、自信である。
バイエルンは選手の給与水準でも、市場価値でもドイツではダントツのトップクラスだ。であれば、自分たちの強みを出していけば、しっかりと結果を残せるチームである。
しかし、前任のトゥヘル監督や、その前にチームを指揮していたユリアン・ナーゲルスマン監督のもとでチームは様々な戦い方を模索した。とりわけトゥヘル監督のもとでは、相手の長所を消すような戦術にシフトしたこともあった。そうした過程のなかで、彼らは本来兼ね備えていた、ゲームを支配して、相手をなぎ倒すような戦い方を忘れてしまっていた。
つまり、昨シーズンや、2シーズン前のバイエルンは、選手たちが持っている本来のポテンシャルを出せないチームになっていた。そこにこそ、彼らが苦戦した最大の原因があった。
そんな状況のなかで、今シーズンからやって来たベルギー人指揮官のヴァンサン・コンパニ監督が変えたのは、選手たちの意識だった。コンパニ監督が求めるサッカーというのは、自分たちでパスをつなぎながら、相手の守備のほころびをついていくスタイルだ。このスタイルを貫いている今シーズンのバイエルンは、過去2シーズンとは比べものにならないほどの強さを見せている。実際、15試合を終えた時点で、2位のレヴァークーゼンと勝ち点4差をつけて首位に立っている。
大事なのは、そのスタイルの先にあるものだ。常にボールを支配して、自分たちが主導権を握って戦うサッカーというのは、「自分たちは相手よりも強い」と信じていなければできないものだ。その意味で、現在のバイエルンの選手たちからは、自分たちはドイツの盟主なのだという自信が満ちあふれている。
そして、その信じる心が、彼らが持っている本来のポテンシャル【選手の給与水準でも、市場価値でもドイツではダントツのトップクラス】を発揮させており、“順当に”リーグ首位を走ることを可能にしているのだ。
文=ミムラユウスケ
ミムラユウスケ/スポーツライター、コメンテーター。2006年7月に活動をはじめ、2009年1月にドイツへ渡る。ドルトムントやフランクフルトに住み、ドイツを中心にヨーロッパで取材をしてきた。Bリーグ開幕日の2016年9月22日より拠点を再び日本に移す。著書に「光と影」(武尊と共著)、「心が震えるか、否か」「千葉ジェッツふなばし熱い熱いDNA」(香川真司と共著)、横浜ビー・コルセアーズ「海賊をプロデュース」、「淡々黙々」(内田篤人と共著)。構成に「鈍足バンザイ!」(岡崎慎司)。
X(旧Twitter)@yusukeMimura
サンデーサッカー「ドイツ・ブンデスリーガ24/25」放送情報
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