鶴亀次郎は裸一貫からたたき上げ、一代で築いた建設会社の社長である。ワンマンで頑固一徹な亀次郎は子どもたちに“おやじ太鼓”とあだ名を付けられている。この“おやじ太鼓”、朝は5時に起き、夜は8時になるともう寝てしまうが、起きている間は鳴り通し。そんな亀次郎をさらりとかわす7人の子どもたちに比べて、損な役回りはお手伝いさんたち。ひと言多いばっかりに、毎日カミナリを落とされる。
偽装誘拐が思わぬ方向に…!?スポーツ用品店に勤める岩下彰純の妻、伸子は、日ごろから姑のかねの激しい嫌がらせにおびえていた。このままでは家を追い出されると思い込んだ伸子は、友人でブティックの経営者、霜木芳江と組んで、わが子のアキラの偽装誘拐を実行した。しかし、芳江が何者かに殺された上、アキラは奪い去られた。