病室が生んだ殺人計画!木の実が教える意外な犯人父の跡を継いで花井医院を経営する町医者・花井吾朗。その傍ら、警察の依頼があれば検死や留置人の医療を行う警察医でもある。ある日、江戸川河川敷で水死体が発見された。婦警の塚原君子から連絡を受けた吾朗は検死に向かう。被害者はコンビニ店員の高木一也。状況から別の場所で溺死して運ばれた可能性があり、警察は聞き込みを開始するが、有力な手掛かりはつかめず捜査は難航する。
強盗殺人事件の真相と、翻弄された家族の悲劇とは…和香の事務所に、幼女を連れた尾藤渚と名のる女が現れ、敦賀の千田信一という男を探してくれと依頼する。和香は福井に出かけ、敦賀から南条まで探して千田に会うが、千田は渚を知らないという。その渚が東京で殺され、連れていた幼女・千佳は何者かに連れ去られていた。和香が渚について調べると、三年前に渚の兄・朝雄が敦賀で強盗犯として警官に追われ、抵抗して射殺されていた。