運命の子1967年(昭和42年)1月、澪は男児を出産。将士は「将太郎」と名付けようとするが、澪のたっての願いで「幸雄」に決まる。その名は祐輔が生前に考えてくれた大切な名前だった。 8年後、すくすくと育った幸雄は、顔立ちやしぐさが小さい頃の祐輔にそっくりだ、といよりや店の客から言われる。
妻の嘘祐輔の筆跡の「幸雄」という字、祐輔の子どもの頃の写真にそっくりな幸雄の顔…将士の中で、疑惑が芽生える。母子手帳を調べ、幸雄が生まれた病院で話を聞く将士。疑惑は深まり、過去に思いを巡らすうちに、将士は見過ごしていた澪と祐輔の関係に気づき、愕然とする。
苦しい妄想真帆が去った本当の理由を知りたくて、将士は真帆を探し始める。それが幸雄の出生の真実にも関わることだと思い、卓也の工房を何度も訪ねる将士。一方、卓也と将士の会話から卓也が愛していた女性が真帆だと知り、衝撃を受ける泰子。
偽りの真実祐輔の本棚で探し物をする澪に、将士は「幸雄」の文字のある詩集をつきつける。祐輔と情を通じていたのか、と澪を問い詰める将士。それは流産した子の名前だ、ととっさに言い逃れる澪。将士は納得せず、祐輔の遺影の前で、幸雄は将士の子だ、と澪に誓わせる。
裏切りの写真自分の本当の父親について悩む幸雄が家出。泰子と出会い、卓也の工房へ連れられて行く。 そこへ、真帆が来て、初めて幸雄と顔を合わせる。家出した幸雄の事情を知り、心を痛める真帆。幸雄は将士にそっくりなまっすぐな目をしている、と言って、幸雄の不安を打ち消す。
愛に殉じて…澪は将士に、祐輔と愛し合い、幸雄を産んだことを認める。莉花といよりにも事実を打ち明けると、幸雄を連れて家を出ることを告げる。 卓也の工房では、真帆に嫉妬した泰子が、真帆と澪の破廉恥さを世間に公表し、よね屋をおとしめてやる、と真帆を脅迫する。