恋慕う男にめぐり会いたい一念で、400年も生きてきた哀しい妖怪の物語折笠涼子は京都にある医大の外科医長、美人で名医である。涼子を慕っている大学生・田村徹の誘いを断ろうとした時、突然涼子はうめき、のど元をかきむしった。若い男のホルモンを補給しないと、400歳の老婆に戻ってしまう兆候だ。翌日田村の死体が発見され、検死した涼子は病死と断定。しかし、解剖の執刀をした草野洋平は他殺だと主張する。